6AV6-6AR5直結アンプ --構想編--2023年08月29日 21:36

手持ちの真空管 電圧増幅管 6AV6 と電力増幅管 6AR5 で、直結アンプを作ってみます。直結アンプの製作実験です。 6AV6と6AR5は、ともにラジオによく使われた真空管です。

真空管アンプの電圧増幅管のプレートと電力増幅管のグリッドは、コンデンサを介して接続するのが普通です。

これに対して、直結アンプは、電圧増幅管のプレートと電力増幅管のグリッドを直接接続します。

電力増幅管のグリッドは、カソードからみてマイナスの電位になっていなければなりません。電圧増幅管のプレートはプラスの電位です。 ちょっと矛盾するようですが、

電圧増幅管のプレート電圧=電力増幅管のグリッド電圧<電力増幅管のカソード電圧

と電圧を配分することで、実現できます。

6AR5の動作例を調べてみます。誠文堂新光社から出ている「実用真空管ハンドブック」に掲載されている動作例を見てみますと、 プレート電圧 250Vで、約3Wの出力が得られます。この場合のグリッド電圧は、-18Vです。

6AV6の動作例をについては、「実用真空管ハンドブック」の動作例を見てみますと、プレート供給電圧が 100Vのとき57倍の増幅率があります。

実験用の電源の出力は、240Vしかありません。これを考慮して電圧配分を図示すると、このようになります。

次回は、これをもとにして設計します。