Oberonを動かす ― 2018年12月23日 18:54
Oberonとは、Pascalの生みの親であるNiklaus Wirth教授らのチームが開発した プログラミング言語であり、それで書き下されたオペレーティングシステムである。現在のバージョンはObject指向の拡張がなされ、A2と呼ばれている。Nativeに動作するバージョンや、WindowsのゲストOSとして動作するバージョンなどがある。
OSとして特筆すべき事は、キャラクタベースのウィンドウシステムが提供されていることであろう。 説明文の中にアプリケーションのコマンドとパラメーターが埋め込まれていて、 それをクリックすることでアプリケーションを実行する。
冒頭のスクリーンショットは、WindowsでA2を動かし、 Notepadの画面にコマンド"FSTools.Directory ~"を書き込み実行させ、 その結果がKernel.logに書き込まれた所である。
実は、NativeのA2では日本語106キーボードが使えない。106キーボードのレイアウトを示す ファイルがないのである(不思議なことに中国語はあるのだが。)。そこで、初めてのOberonプログラムの題材として、 レイアウトファイルを作成するプログラムを作った。A2プロジェクトのメーリングリストに参考となるプログラムを 教えてもらい完成することができた。これでキーボードで困ることがなくなった。実際のプログラムは GenerateKeyboardLayoutJP.Mod である。すでにプロジェクトチームにも送ってあり、そのうちcontributeに追加していただけそうである。
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