八重洲無線 FL-50B/FR-50Bのメンテナンス -その2- FR-50Bのメンテナンス2022年04月16日 15:18

所有するFR-50Bは状態は良いものの、東光のメカフィルの中心周波数が2KHzほど高い方にズレています。 FR-50B単体で使用するには、問題が無いのですが、 FL-50Bと組み合わせて使うと送信周波数と受信周波数が2KHzズレてしまい、トランシーバーとして使うことが できません。F-50Bのキャリ周波数をずらせば良いのですが、SSBを作るためのクリスタルフィルターも 変更する必要が出てしまい実現不可能です。メカフィルを交換するしかありません。

運良く2種類のフィルターを入手できました。LF-C6 とLF-B6の2種類です。データシートを探しましたが、どちらも見つかりませんでした。とにかく、装着して評価することに。 LF-C8は一つで、LF-B8は背中合わせに二つ使用することに。 生基板を小さく切り出して、フィルターを取り付けることにしました。

この様な感じです。

元々ついていたフィルターの基板と交換して、信号を入れSメーターの指示値を読み取り、実力値としました。
取り付けはこの様にしました。

実力値
<Sメーターの読み>
周波数(KHz) LF-C6 LF-B6(背中合わせ)
4502.11.2
4513.61.5
4527.67.6
4539+1dB9+9dB
4549+10dB9+18dB
4559+22dB9+25dB
4569+20dB9+22dB
4579+18dB9+21dB
4589+21dB9+8dB
4599+12dB7.5
46090.5

LF-B6のほうが挿入損失も少なく特性がよさそうですので、LB-B6を採用することにしました。

VFOの周波数を合わせ込み、アンテナコイルとRFコイルを調整し、整備を完了としました。