TRIO 9R-59D受信機を再生する -- その4 マーカーとハム対策2021年12月19日 17:55

参考までに、ブロック図と回路図を再掲します。

アロー電子に特注していた水晶が届きました。500KHzと3500KHzの二つです。

マーカーは、ほぼ、取扱説明書に記載されている回路の通り組み込みました。手持ちの関係で、発振用真空管は6AU6です。 また、アンテナ線に近づける線は、0.01uFで直流をカットしています。

では、マーカーの動作確認です。BAND SPREADはトラッキング調整の時と同様に、 時計方向に回し切っておきます。バリコンの羽が抜け切った状態です。

まずは、3500KHzの水晶をセットしてテストしたところ、3.5MHz,7MHz,10.5MHz,14MHzと強力な信号を確認できました。

次に水晶を500KHzに交換して、500KHzごとに信号を確認たところ、あらあら、ダイアル目盛りがずれているところがありました。

A Band(550KHz-1600KHz)
マーカー(KHz) 1000 1500
ダイアル目盛り(KHz) 1020 1490

B Band(1.6MHz-4.8MHz)
マーカー(MHz) 2.00 2.50 3.00 2.50 4.00 4.50
ダイアル目盛り(MHz) 2.01 2.55 3.02 3.50 3.98 4.50

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C Band(4.8MHz-14.5MHz)
マーカー(MHz) 5.00 5.50 6.00 6.50 7.00 7.50 8.00 8.50 9.00 9.50
ダイアル目盛り(MHz) 4.98 5.48 6.02 6.58 7.10 7.60 8.14 8.60 9.08 9.68
マーカー(MHz) 10.00 10.50 11.00 11.50 12.00 12.50 13.00 13.50 14.00 14.50
ダイアル目盛り(MHz) 10.02 10.58 11.00 11.50 12.00 12.42 13.00 13.52 14.00 14.48

(D BANDはトラッキングが取れていないので省略)

BCLには、500KHzの水晶を使ったほうがよさそうです。

次にハム対策です。OPTは電源トランスの隣にあります。

これをハムが少なくなるような場所に移動させることにしました。

シャーシー上面の二つのバリコンの間が空いていますが、この下には大事なコイルパックがあり、ネジ穴をあけられません。 シャーシー下面には、ブロック電解コンデンサがあった所ぐらいしか空間がなくて、電源トランスの近くですがそこにしました。

音を聞いた感じでは、あまり効果がありませんでした。残念。OPTに磁気シールドを施そうかとも考えましたが、 大事になりそうなのであきらめました。

以上で、9R-59Dの作業は終わりにしました。

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