SBC6809でASSIST092020年08月17日 13:54

モトローラの6809には、ある種の憧れを持っています。究極の8bitとか、 多彩なアドレッシング・モードとか、Z80とはテイストの違い、一度は いじってみたいとずうっと思っていました。2年ほど前に、vintagechipsさんの ブログで6809のルーズキット「SBC6809」を知りました。キットといっても プリント基板一枚だけで、製作に必要な情報はネット上から、パーツは自力で 集める必要があります。こんなアプローチもあるもんだと感心していましたが、 全て自作にしたいことと、ASSIST09というモトローラのモニタをフルスペックで 動かしたいことにこだわって、このキットには手を出していませんでした。

でも、とうとう我慢しきれなくなり、キットを入手して制限付きですが ASSIST09を動かすことができました。

このSBC6809は、6809MPUとACIAの6850、ROM 8KB、RAM 8KB、PIC12F1822を 使ったボーレートジェネレーターの構成です。ASSIST09は、PTMの6840も使います。 PTMはトレースコマンドで使用していて、トレースコマンドを使用しないなら、 PTMが無しでもASSIST09は動作します。(でもやっぱりフルスペックで動かしたい。)

SBC6809自体の組立は問題なく完了しました。組立に当たり近い将来、ASSIST09を フルスペックで動かすために改造をしています。オリジナルでは、/NMIと/FIRQは Vccに直結してあるのをこのパターンをカットし、それぞれを4.7Kの抵抗でプルアップ しました。ASSIST09はトレースのためPTMで/NMIを発生させています。この準備です。

ASSIST09をSBC6809の構成に合わせるために、以下の部分を書き換えて再ビルドしました。 変更箇所は、

	RAMOFS		EQU		-$1900
	ACIA		EQU		$E008
	PTM		EQU		$E000
この3点をこのように変更しビルドします。
	RAMOFS		EQU		-$D900
	ACIA		EQU		$8018
	PTM		EQU		$0000

書き込み元アドレスに注意してROMに書き込んで完了です。ASSIST09が動きました。

PTMの代わりをPICにさせてトレースコマンドを実装できないものか、思案中です。

SBC6809ルーズキットは、スイッチサイエンス で取り扱っています。