ヴィルト先生 ― 2024年01月06日 13:10
![](http://kida.asablo.jp/blog/img/2024/01/06/6a8722.jpg)
チューリッヒ連邦工科大学のOberonチームから、悲しい知らせが届きました。Pascal, Modulaといった プログラミング言語を世に送り出し、更にOberonという言語で記述したテキスト指向のオペレーティングシステムの開発者でもある ニクラウス ヴィルト先生が、なくなりました。
私が、ヴィルト先生のことを知ったのは、学生時代に参加したPascalの勉強会ででした。使用したテキストが、 ヴィルト先生らが書いた「Pascal(原題 Pascal User Manual and Report)」でした。この勉強会を通じて、Fortranとは違う プログラミング・パラダイムを知り、構造化されたプログラミングスタイルを身につけることができました。 このことは、仕事についてから、Cでのプログラム開発に、大いに役立ちました。 また、その後の、仕事においても、趣味においてでも、Pascalは重要な位置を締めてきました。
ヴィルト先生の著作を もう2冊持っています。「アルゴリズム+データ構造=プログラム(原題 ALGORITHMS+DATA STRUCTURES=PROGRAM)」と「アルゴリズムとデータ構造(原題 ALGORITHMS & DATA STRUCTURES)」です。この2冊は 兄弟になる著作でしょう。前者は、Pascalで、後者はModula-2でアルゴリズムの選択やそれに適したデータ構造の構築について 議論がなされています。これら3冊は、私にとってバイブル的存在であり、すぐに手に取れるところにおいています。
私がプログラマーとして成長するのに、大きな影響を受けたヴィルト先生のご冥福をお祈りましす。
最近のコメント