6L6GCシングル・パワーアンプの修理2023年04月29日 15:41

オーディオ用の自作パワーアンプを2台持っています。6R-A8シングルと6L6-GC シングルです。この2年間程は6R-A8シングルを使っていました。 久しぶりに6L6-GCシングルを使おうとセットしてみました。

で、トラブル発生です。 電源を入れたところ、右のスピーカーから変なハム音が聞こえだし、 どうしたんだろうとしていたら、ボン!と爆発音がして、アンプの底から白煙が 出てきました。どうやら、電解コンデンサがパンクしたようです。

ひっくり返してシャシー内部を見ると、右チャネル6L6-GCのカソードに入れてある バイパス・コンデンサがこの通りパンクしていました。

カソード抵抗の両端に高い電圧が発生したのでしょう。 抵抗の両端に電圧計をつないで計ってみました。真空管があたたまるに連れ、 電圧がドンドン上がっていくのが確認できました。6L6-GCをつまんでグラグラと 動かしてみると正常な電圧を示すことがあります。どうも第一グリッドがオープン、 つまり、ゼロバイアスになり、カソードに過大な電流が流れたのでしょう。 案の定、様子見をしている最中にカソード抵抗が焦げてきました。 ソケットが古くなって、端子のバネ性が弱くなり接触不良を起こしたようです。

てことは、このアンプは、5年ほど前に今回のような症状を見せたことがあり、 その時は、6L6-GCを交換しました。 このときも、ソケットの接触不良が原因だったの可能性があります。 真空管を交換することで、たまたま、接触不良が解消したのでしょう。 根本治療になっていなかったようです。

今回は、コンデンサと抵抗だけでなく、ソケットも交換しました。

音出しをして、修理の確認をしました。

実は、以前のトラブルのときの6L6-GCを保管していたので、 差し替えてみました。なんと、トラブルなく音が出ました。前回のトラブルも ソケットの接触不良が原因だったことが確認できました。なんとお粗末なこと。 この2ヶ月程、毎日のように使っていますが、トラブルは再現しませんでした。

これで修理を完了としました。

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