富士通 FM-7とMSXプリンターの接続 ― 2019年05月17日 10:03
松下のMSXのプリンターFS-PC1を入手。FM-7に接続するためである。
FM-7のプリンターポートは34PINのフラットケーブル用のコネクターで、FS-PC1はアンフェノールの14PINである。 当然、接続するためのパッチボードが必要になる。
それぞれのピン接続を対応してみる
FM-7側 プリンターポート | FS-PC1側 アンフェノールコネクタ |
---|---|
1: /SLCTIN (OUT) | (対応なし) |
2: NC(LPDET2) | |
3: NC(LPDET1) | |
4: NC | |
6: NC(LPDET2) | |
7: /ERROR (IN) | (対応なし) |
8: NC | |
9: /INIT (OUT) | (対応なし) |
10: SLCT (IN) | (対応なし) |
12: PE (IN) | (対応なし) |
14: BUSY (IN) | 11: BUSY (OUT) |
16: /ACKNG (IN) | (対応なし) |
18: DATA7 (OUT) | 9: PDB7 (IN) |
20: DATA6 (OUT) | 8: PDB6 (IN) |
22: DATA5 (OUT) | 7: PDB5 (IN) |
24: DATA4 (OUT) | 6: PDB4 (IN) |
26: DATA3 (OUT) | 5: PDB3 (IN) |
28: DATA2 (OUT) | 4: PDB2 (IN) |
30: DATA2 (OUT) | 3: PDB1 (IN) |
32: DATA0 (OUT) | 2: PDB0 (IN) |
34: /STROBE (OUT) | 1: /STB (IN) |
5,11,13,15,17,19, 21,23,25,27,29,31,33: GND | 10,12,13: NC |
FM-7からの出力/SLCTINと/INITは未接続のままで良いが、 入力信号の/ERROR、/SLCT、PEと/ACKNGは何らかの手当が必要である。
FM-7のユーザーズマニュアル システム仕様によると、それぞれの信号の意味は、以下の通りである。
/ERROR | プリンターにエラーが起きると"L" |
SLCT | プリンターがオンラインになっていると"H" |
PE | 紙がなくなると"H" |
/ACKNG | プリンタが次のデータを受け取れるときに"L" |
このうち"L"にするのはグランドに落とせば良いが、"H"にするには電源が必要である。FM-7かFS-PC1から、 電源を取らないと実現できない。でも本体に手を入れたくない。というわけで、電池を使うことにした。 電池にはCR2016を2個使用することにした。CR2016はよく使われるCR2032と比べて 厚みが半分である。CR2032のホルダーに2枚重ねして入れることができ、好都合である。 しかし、これでは6Vになってしまうので直列にダイオードをいれた。
最終的な回路は、以下のようになった。エラーを強制的に起こせるようにタクトスイッチをつけてある。
動作テストをしたところ、うまく印刷できた。エラースイッチを押すとFM-7がエラーを検出すると 考えていたが、実際にはデータの転送を停止するだけであった。
これでFM-7から印刷できるようになった。48ドットのプリンターなので印字品質が非常に良い。
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