中華製トランジスター・テスター・キット Mega328を作る2020年08月30日 13:58

AmazonやAliExxpress、Banggoodなどには、中華製の各種キットが沢山掲載されている。 同じ内容と思える物が複数出ており、また、価格もまちまちで、目が迷ってしまいます。 その中でも、トランジスター・テスター・キットとデジタル・オシロスコープが気になっていました。

Banggoodでケース付きのトランジスター・テスター・キットが約2500円と有ったので、 購入してみました。

このキットは、元々、本体セットとケースセットに分かれている物をまとめているだけのようです。 そのため、金属製の六角支柱が4本余ります。このほかにいくつか問題がありました。

問題点1:組み立てキットの説明書が一切ありません。部品が入った袋が届くだけです。 部品リストすらないので、基板のシルク印刷を頼りに部品表を作り、部品を仕訳して確認しました。

問題点2:ケースの組立が、パズル的です。頭の体操をしました。ビスが2種類、 計8本付属します。長い方はケースを止めるのに使います。短い方は基板を固定するのに使います。 しかし、短いねじの長さは長すぎて約3ミリほど出っ張りますので、カットする必要がありました。

問題点3:調整箇所などが分からない。そもそも、調整箇所があるのか無いのかも分からない。 これは、組み立ててから表示される調整手順に従って簡単なキャリブレーションをすれば良いことが 分かりました。

問題点4:端子台が3つ有るけれど、何に使うかうかがい知れない。 製作後、いじって調べることにしました。

問題点5:つまみが付属しない。ローレット軸用の小さいつまみを用意する必要があります。

問題点6:ACアダプターを用意する必要がある。問題と言うよりは使いかってなのですが。 電池で使うこともできますが、ケースに入れると電池用のスペースがないため、 電池がとても邪魔になります。

基板の組立は、難しくありません。半田付けのランドも大きく半田付けは容易です。 LEDは低めに、LCDより低く取り付けます。そうしないとケースに入れたときにぶつかります。 LCDは2本の六角支柱とコネクタで取り付けます。丁度良い長さのねじが付属しています。LCDは 簡単に接着されているだけなので、剥がれることがありました。取り扱い注意です。

ケースに入れるには、ちょっとしたパズルをすることになります。底盤の向きと基板の向きを 合わせないと組み立てられません、初めのうちは混乱しました。

組み上がると、底面には、8本のねじが出て、ナットが露出します。このような感じです。(手持ちのゴム足を追加してます。)


ナットが出ているのが気になるので、底面に皿ねじを使い出っ張りを無くしてます。長いねじをやめて支柱を使って止めています。


支柱は基板を固定するには20mm、ケースを止めるには33mmを使いました。33mmの支柱は標準ではありませんので35mmのアルミ支柱を入手し削りました。

これで完成としました。TEXTOOLのソケットにトランジスターなどを接続し、 つまみを押せば測定開始ですので、操作は容易です。精度は分かりませんがデジタルで 読み取れるのは便利です。キャパシターの測定には浮遊容量があるので要注意でしょう。 1台持っていても邪魔にならない測定器だと思います。

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